カポエイラは格闘技?ダンス?

  •   09, 2012 10:10
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リオ本部の練習
「カポエイラって格闘技ですか?ダンスなんですか?」

という質問をカポエイラをやっている人ならだれでも受けたことがあるはず。

その度に

「う~ん。ダンスのようで、格闘技であって、格闘技のようでダンスであって、、、う~ん、両方が融合されたものです。」 と答えたり、

「グループによってダンスの要素を強く持っていたり、逆に格闘技の要素を強く持っていたりもします。」 と答えたりする。

これが無難な回答。もはや定型文にすらなりかけてる。
聞いた側にもしっくりくる回答じゃないかなと。
だって、初めて見た人には何が何だかわからないから。

相手を最小限の動きで確実にしとめる!!! 

っていうのが格闘技に対して一般に持たれてる認識だとしたら、
側転したり、バク宙したり、周りで陽気に手拍子に合わせてを歌ってる人たちを見て

「何だこれ!?」 って思うのが自然。

だから、この定型文がとても役に立つ。、、、、本当は煮え切らない思いがいつもある。



本心を言えば

「カポエイラはカポエイラなんです。」 と言いたい。


これは日本に限らず世界中のABADA-CAPOEIRAでカポエイラを続けているメンバーは分かるはず。
(他のグループさんの考え方は自分は分からないので言及しない。それぞれにきっと大切な哲学があるだろう。
そうそう。多様性は素晴らしい。これもカポエイラの一つの魅力だと思う。)


話は戻る。
"格闘技"という言葉を使うと、"空手""キックボクシング""総合格闘技"のようなものを連想させてしまう。

水月(みぞおち)に強烈な一撃!
下あごに鋭いカウンター!
ローキック連発で立てなくする!


こういうイメージかな。格闘だからね。この考え方自体にはまったく異論はない。


ただ、カポエイラはどっちが勝った、どっちが負けた、どっちがK.Oした、どっちが腕力がある、ではない
それ以上のものである。

音楽がある。
音楽があればそこには歌がある。歌には歌詞がある。
歌詞には黒人の悲しい歴史をはじめ、生きるための知恵がこめられている。歌い手はそれに気持ちをこめてしっかり歌い、楽器の奏者もその気持ちを汲んで演奏をする、その場にいるカポエイリスタ(カポエラをする人の事)達は息の合ったコーラスでそれに応える。そこには大きなハーモニーが生まれる。それが大きな一つのエネルギーになって、その場を満たす。

カポエイラはどんな相手とでも合わせながら出来る。相手が人間じゃなくても出来る。
上級者が初心者とカポエイラをする時、上級生が相手のレベルに合わせて調和しながらカポエイラをする。
相手の伸びしろを信じて、時にちょっとした意地悪をしてみたりもする。下級生はそこから学ぶ。
カポエイラの重要な一面、それは「調和」


同じレベル同士がカポエイラをするとき、調和しながらも互いに持っているもの全てをぶつけ合って競う。
調和を超えて、次のレベルに行く。相手の騙し合い、隙の狙い合い。どんどん相手に仕掛けていく。
上級生と下級生とがするときも、時に下級生が上級生に食ってかかる。上級生はそれに負けずに
どんどんしかける。
これがカポエイラのもう一つの面。敢えて呼ぶなら「挑戦」
これがなければカポエイラはただのバレエになってしまう。
カポエイラは常に駆け引きである。
真剣な遊びである。
古い映像(アバダ・カポエイラ)


上のことから、"格闘技"というよりは>"闘い"という言葉が一番しっくりくる。

ポルトガル語でカポエイラを説明するとき、自分は"arte marcial(格闘技)"という言葉よりは断然"luta(闘い)"という言葉を使う。lutaももちろん転じて格闘技という意味があるけれど、
微妙なニュアンスが違う。と信じてる。
人間誰でも、格闘技はしてなくても何らかの"闘い"は毎日しているでしょ?

最後に。
先ほど格闘技についてふれたけれども、勿論、カポエイラは元は格闘技だ。
今日一般に知られているものよりも荒々しくて、エグくて、卑怯だった。
そして、念のため言っておくと、今日でもカポエイラにはその要素はしっかりとある。昔も今も
これはカポエイラのとて~も、とて~も、とて~も大事な面。カポエイラは黒い歴史の中で成り立っているのだから、これは否定しようがない。清廉潔白でスポーツマンシップにのっとったものでは初めからなかった。
アフリカ各地域にあったCabangula, N'golo, Bassulaなどの格闘技がブラジルで融合して、一つの総合格闘技になり、
それがカポエイラの原型になったといいう説が今日ではある。


でも、これはまた別のお話~(笑)
当~~~~~分は沖縄のレッスンではみんなが触れることはないでーす(笑)当然、自分もまだ修行中の内容ですし。


そんなことよりも、カポエイラの単純な楽しさに触れてほしい。
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