ブラジル日記第一弾◆レポート「ブラジルの最低賃金」
- 28, 2005 20:02
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6月 B1レポート
25期 鈴木湖太郎
最低賃金でどの程度の生活が出来るのか。R$300と聞いたときは、屋内での生活自体が
不可能と思えたが、それなりに条件が整えば何とかやっていけるのではないだろうか。
普段の自分の生活をヒントに生活プランを出してみた。
この生活をした場合の、一ヶ月の大体の経費は次のようになった。
↓↓↓
★しっかりと3食食事をした場合
〔一ヶ月〕
品物 価格(R$)
米×8袋 12
豆×8袋 20
豚肉(carre)×28 28
鶏肉(coxa)×28 40
リングイーサ×8 12
水 0
葉っぱ×14束 7
玉ねぎ×24 8
なす×16 8
にんじん×32 8
ジャガイモ×32 8
フランスパン×56 12
ハム×56 12
バナナ×4ふさ 4
その他 8
サラダ油 2.5
----------------------
合計 R$189.5
★朝飯を抜いて1日2食にした場合
〔一ヶ月〕
品物 価格(R$)
米×8袋 12
豆×8袋 20
豚肉(carre)×28 28
牛ひき肉(200g)×28 42
リングイーサ×8 12
水 0
葉っぱ×14束 7
玉ねぎ×24 8
なす×16 8
にんじん×32 8
ジャガイモ×32 8
その他 8
サラダ油 2
----------------------------
合計 R$163
因みに、この生活プランで、昼飯にSalgado(サウガード。街角で売っている軽食)3つを当ててみた。
サウガードは安いところでR$1(飲み物付)。それでも月にすると、なんとR$84もかかる。
節約しているつもりで自分が昼飯代わりに食べていたサウガードも、実は自炊に
比べると圧倒的に高い。ましてや、1SM(Salário Mínimo=最低賃金)で暮らしている人間にとっては
贅沢品なのではないだろうか。
また、ここで忘れてはならないのは家賃と交通費である。
もの凄くレベルの低いアパートに多人数で住めば何とかなるかもしれない。
仕事場まで歩きでいけるのなら良いが、バスを一日1往復分使った場合、
月に約R$110かかるのである。家賃を払う・子供を養う・洋服を買う・気晴らしに酒を飲む、などは不可能だ。
だが、実際に1SMで暮らしている人はどのような生活をしているのだろう。
そういう人が回りに知り合いにいないだけに、実態は分からない。
ファベーラ(スラム)の事はよく知らないが、もしファベーラで家賃・ガス・電気・水道の費用を
払わないで暮らした場合、1SMでの生活は可能だ。子供一人なら、食べさせる事が出来るかもしれない。
研修先にいる雑用のおばさんは、比較的家賃の安い北部の、さらに北部のMadureiraに住んでいる。
しばしば彼女から料理の事を教えてもらうが、いつも彼女は一番安い食材を買っているらしい。
やはり彼女も僕の事を日本人、つまり金持ちとして見ている。否定しても信じようとはしない。
ブラジルの中でブラジル人と日本人を比べれば、それは日本人のほうが金持ちに思われるに決まっている。
最低賃金の数値が違うのだ。日本では物価が高ければ、給料も高い。
でもブラジル人よりは生活に困ってない。これはやはり言えている。
自分の家庭は貧しくはないが、金持ちでもない。家族全員で旅行に行く余裕は今のところ無い。
それは日本と同じくブラジルでも「中流階級」らしい。
そして中流階級と言うものは、イコール「金がある」なのだ。
結局は”Os Ricos”(金持ち)の一部なのだ。
彼女はそう言っていた。その時の言い放ちっぷりは正直気分が悪かったが、その裏に実際のブラジル人の
生活を感じた。
”Tu sabe o que eh POBRE? (O pobre) Morre de fomitura! ”
(「貧乏」の意味が'あんたにわかるのかい。貧乏はねいつも死ぬほど腹をすかせているんだよ!)
と言っていた。
今回の調べで、2SMなら何とかやっていけそうなことは分かった。
自分が普段もらっている3SMはやはり思っていた通りの重さのものであった。
以前まで自分と大江(もう一人の研修生)が夕飯を食べに行っていたbarの店員は、
日本人がまともな服装でやって来て、毎回毎回R$5~6のprato feito(定食)を食べて、
ときたまビールも飲んで帰っていくのを見て、どう思っていたのだろう。
常に汗だくの彼らは、いったいどれ程の給料をもらっていたのだろう。
このレポートに取り組む前から、その事がちょくちょく気にはなっていて、店員の目が少し気になっていた。
(この後、縁があって実際にスラムに住むことになります。このレポート作成時にはわかっていなかったことが沢山わかるようになって、今になってこのレポートを見ると突っ込みどころがちょくちょくあるけど、これもご愛嬌。)
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25期 鈴木湖太郎
最低賃金でどの程度の生活が出来るのか。R$300と聞いたときは、屋内での生活自体が
不可能と思えたが、それなりに条件が整えば何とかやっていけるのではないだろうか。
普段の自分の生活をヒントに生活プランを出してみた。
この生活をした場合の、一ヶ月の大体の経費は次のようになった。
↓↓↓
★しっかりと3食食事をした場合
〔一ヶ月〕
品物 価格(R$)
米×8袋 12
豆×8袋 20
豚肉(carre)×28 28
鶏肉(coxa)×28 40
リングイーサ×8 12
水 0
葉っぱ×14束 7
玉ねぎ×24 8
なす×16 8
にんじん×32 8
ジャガイモ×32 8
フランスパン×56 12
ハム×56 12
バナナ×4ふさ 4
その他 8
サラダ油 2.5
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合計 R$189.5
★朝飯を抜いて1日2食にした場合
〔一ヶ月〕
品物 価格(R$)
米×8袋 12
豆×8袋 20
豚肉(carre)×28 28
牛ひき肉(200g)×28 42
リングイーサ×8 12
水 0
葉っぱ×14束 7
玉ねぎ×24 8
なす×16 8
にんじん×32 8
ジャガイモ×32 8
その他 8
サラダ油 2
----------------------------
合計 R$163
因みに、この生活プランで、昼飯にSalgado(サウガード。街角で売っている軽食)3つを当ててみた。
サウガードは安いところでR$1(飲み物付)。それでも月にすると、なんとR$84もかかる。
節約しているつもりで自分が昼飯代わりに食べていたサウガードも、実は自炊に
比べると圧倒的に高い。ましてや、1SM(Salário Mínimo=最低賃金)で暮らしている人間にとっては
贅沢品なのではないだろうか。
また、ここで忘れてはならないのは家賃と交通費である。
もの凄くレベルの低いアパートに多人数で住めば何とかなるかもしれない。
仕事場まで歩きでいけるのなら良いが、バスを一日1往復分使った場合、
月に約R$110かかるのである。家賃を払う・子供を養う・洋服を買う・気晴らしに酒を飲む、などは不可能だ。
だが、実際に1SMで暮らしている人はどのような生活をしているのだろう。
そういう人が回りに知り合いにいないだけに、実態は分からない。
ファベーラ(スラム)の事はよく知らないが、もしファベーラで家賃・ガス・電気・水道の費用を
払わないで暮らした場合、1SMでの生活は可能だ。子供一人なら、食べさせる事が出来るかもしれない。
研修先にいる雑用のおばさんは、比較的家賃の安い北部の、さらに北部のMadureiraに住んでいる。
しばしば彼女から料理の事を教えてもらうが、いつも彼女は一番安い食材を買っているらしい。
やはり彼女も僕の事を日本人、つまり金持ちとして見ている。否定しても信じようとはしない。
ブラジルの中でブラジル人と日本人を比べれば、それは日本人のほうが金持ちに思われるに決まっている。
最低賃金の数値が違うのだ。日本では物価が高ければ、給料も高い。
でもブラジル人よりは生活に困ってない。これはやはり言えている。
自分の家庭は貧しくはないが、金持ちでもない。家族全員で旅行に行く余裕は今のところ無い。
それは日本と同じくブラジルでも「中流階級」らしい。
そして中流階級と言うものは、イコール「金がある」なのだ。
結局は”Os Ricos”(金持ち)の一部なのだ。
彼女はそう言っていた。その時の言い放ちっぷりは正直気分が悪かったが、その裏に実際のブラジル人の
生活を感じた。
”Tu sabe o que eh POBRE? (O pobre) Morre de fomitura! ”
(「貧乏」の意味が'あんたにわかるのかい。貧乏はねいつも死ぬほど腹をすかせているんだよ!)
と言っていた。
今回の調べで、2SMなら何とかやっていけそうなことは分かった。
自分が普段もらっている3SMはやはり思っていた通りの重さのものであった。
以前まで自分と大江(もう一人の研修生)が夕飯を食べに行っていたbarの店員は、
日本人がまともな服装でやって来て、毎回毎回R$5~6のprato feito(定食)を食べて、
ときたまビールも飲んで帰っていくのを見て、どう思っていたのだろう。
常に汗だくの彼らは、いったいどれ程の給料をもらっていたのだろう。
このレポートに取り組む前から、その事がちょくちょく気にはなっていて、店員の目が少し気になっていた。
(この後、縁があって実際にスラムに住むことになります。このレポート作成時にはわかっていなかったことが沢山わかるようになって、今になってこのレポートを見ると突っ込みどころがちょくちょくあるけど、これもご愛嬌。)
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