帯の制度
- 18, 2019 23:08
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大きく分けて2つあるカポエイラの流派。
Capoeira de Angola(カポエイラ・ヂ・アンゴーラ)
Capoeira Regional(カポエイラ・ヘジオナウ)
そのうちのカポエイラ・ヘジオナウには級/段によって色の違う帯を付ける制度があります。
東洋の武道に似ていますね。
帯の種類や、色の種類はグループによって様々です。
今回は私達ABADÁ-Capoeiraの帯のシステムを紹介します。
いくつかの段のまとまりを下から順に
ALUNO INICIANTE
ALUNO
ALUNO GRADUADO
INSTRUTOR
PROFESSOR
MESTRANDO
MESTRE
GRÃO MESTRE といい、
その中に細かく○○色、○○色という風に段位があります。
まず
ALUNO INICIANTE(アルーノ・イニスィアンチ)
「初心者」という意味です。
Corda Crua(コルダ・クルーア=生成り帯)

カポエイラを始めた人が最初にもらう帯がこれ。
白帯を付けます。
ですが、「白帯」とは呼びません。ここでは「生成り」とでも呼びましょう。
理由は後程。
ALUNO(アルーノ)
「生徒」という意味です。
Corda Crua-Amarela(コルダ・クルーア・イ・アマレーラ=生成り&黄帯)

帯の色は半分ずつで変わっていきます。
いわば変化の最中の段階。
Corda Amarela(コルダ・アマレーラ=黄帯)

細かい説明は省きますが、ここでいう黄色の意味は黄金です。
Corda Amarela-Laranja(コルダ・アマレーラ・イ・ラランジャ=黄&オレンジ帯)

Corda Laranja(コルダ・ラランジャ=オレンジ帯)

太陽のオレンジ。
Corda Laranja-Azul(コルダ・ラランジャ・イ・アズゥ=オレンジ&青帯)

ALUNO GRADUADO(アルーノ・グラドゥアード)
「卒業生」という意味です。ある程度カポエイラの経験を重ねていくと、皆これを目指して練習に励み始めます。
Corda Azul(コルダ・アズゥ=青帯)

海の青。それぞれの色に細かい説明があるのですが、今回は全部省きます(笑)
アバダではこの青帯を取るのがとても大変でした。
昔と比べて、今は基準は緩くなっています。
一昔前はこの帯からクラスを持つことが許されました。
私自身、この帯を取ってから沖縄でクラスを持ち始めました。
Corda Azul-Verde(コルダ・アズゥ・イ・ヴェルヂ=青&緑帯)

Corda Verde(コルダ・ヴェルヂ=緑帯)

森林の緑。
Corda Verde-Roxa(コルダ・ヴェルヂ・イ・ホーシャ=緑&紫帯)

INSTRUTOR(インストゥルトール)
「指導者」
Corda Roxa(コルダ・ホーシャ=紫帯)

アメジストの紫。
私はこの段位にいます。
ブラジルに8回行き、合計で5年くらい滞在しながら修行しました。
カポエイラ歴17年でやっとたどり着いたのがこの帯です。
Corda Roxa-Marrom(コルダ・ホーシャ・イ・マホン=紫&茶帯)

PROFESSOR(プロフェソール)
「教授」
Corda Marrom(コルダ・マホン=茶帯)

カメレオンの茶。
Corda Marrom-Vermelha(コルダ・マホン・イ・ヴェルメーリャ=茶&赤帯)

MESTRANDO(メストランド)
Mestreの一個手前。
実はINSTRUTORあたりから和訳が難しくなってきます(笑)。
個人的なイメージでは、INSTRUTORらあたりから技術に深みと神々しさが出てきます(笑)。
Corda Vermelha(コルダ・ヴェルメーリャ=赤帯)

ルビーの赤。
私の師匠が今この位にいます。30年以上カポエイラに献身してやっとたどり着きました。
ABADÁ-Capoeiraの人間にとっては赤帯は雲の上の話。
並大抵の努力ではまず候補者にすら挙がりません。
MESTRE(メストリ)
師範、師匠、大師範、etc。
カポエイラの段位において、とにかく最上級のものがこれにあたります。
Corda Vermelha-Branca(コルダ・ヴェルメーリャ・イ・ブランカ=赤&白帯)

GRÃO MESTRE(グラォン・メストリ)
「最高師範」。
ABADÁ-Capoeiraには一人しかいません。
そう。創始者のGrão Mestre Camisa(Sr.José Tadeu Carneiro Cardoso)。

Corda Branca(白)

ダイヤモンドの白。
最高の帯が白帯というのは意外ですね。
じつはこれ、初心者の生成り色帯とは違い、ちゃんと白で染めます。
帯の制度、使う色、昇段基準はグループによって大きく違います。
なので、あるグループの青帯が他のグループの青帯と同等ではないし、
あるグループのINSTRUTORが他のグループのINSTRUTORと同じということもないのです。
しばしば、日本でカポエイラグループの方に「何帯なんですか?INSTRUTORですか?」と聞かれる度に、
なんとも答えようのない質問だなぁ、と困った気持ちに感じてしまうのです。
今日ザっと紹介した全17段位は、前半は最短でも1年に1段で上がっていきますが、
それ以降は上位の帯になればなるほど昇段は大変になります。
なんでもそうですよね。
剣道の8段も相当な難関と聞きます。
今日はブログをカラフルにしたかったので、帯の説明でした。
茹だる(うだる)ような暑さの夏が待ち遠しいです。
ではでは。
⇒ 都内各地でカポエイラクラスをしております。詳しくはこちら。
Capoeira de Angola(カポエイラ・ヂ・アンゴーラ)
Capoeira Regional(カポエイラ・ヘジオナウ)
そのうちのカポエイラ・ヘジオナウには級/段によって色の違う帯を付ける制度があります。
東洋の武道に似ていますね。
帯の種類や、色の種類はグループによって様々です。
今回は私達ABADÁ-Capoeiraの帯のシステムを紹介します。
いくつかの段のまとまりを下から順に
ALUNO INICIANTE
ALUNO
ALUNO GRADUADO
INSTRUTOR
PROFESSOR
MESTRANDO
MESTRE
GRÃO MESTRE といい、
その中に細かく○○色、○○色という風に段位があります。
まず
ALUNO INICIANTE(アルーノ・イニスィアンチ)
「初心者」という意味です。
Corda Crua(コルダ・クルーア=生成り帯)

カポエイラを始めた人が最初にもらう帯がこれ。
白帯を付けます。
ですが、「白帯」とは呼びません。ここでは「生成り」とでも呼びましょう。
理由は後程。
ALUNO(アルーノ)
「生徒」という意味です。
Corda Crua-Amarela(コルダ・クルーア・イ・アマレーラ=生成り&黄帯)

帯の色は半分ずつで変わっていきます。
いわば変化の最中の段階。
Corda Amarela(コルダ・アマレーラ=黄帯)

細かい説明は省きますが、ここでいう黄色の意味は黄金です。
Corda Amarela-Laranja(コルダ・アマレーラ・イ・ラランジャ=黄&オレンジ帯)

Corda Laranja(コルダ・ラランジャ=オレンジ帯)

太陽のオレンジ。
Corda Laranja-Azul(コルダ・ラランジャ・イ・アズゥ=オレンジ&青帯)

ALUNO GRADUADO(アルーノ・グラドゥアード)
「卒業生」という意味です。ある程度カポエイラの経験を重ねていくと、皆これを目指して練習に励み始めます。
Corda Azul(コルダ・アズゥ=青帯)

海の青。それぞれの色に細かい説明があるのですが、今回は全部省きます(笑)
アバダではこの青帯を取るのがとても大変でした。
昔と比べて、今は基準は緩くなっています。
一昔前はこの帯からクラスを持つことが許されました。
私自身、この帯を取ってから沖縄でクラスを持ち始めました。
Corda Azul-Verde(コルダ・アズゥ・イ・ヴェルヂ=青&緑帯)

Corda Verde(コルダ・ヴェルヂ=緑帯)

森林の緑。
Corda Verde-Roxa(コルダ・ヴェルヂ・イ・ホーシャ=緑&紫帯)

INSTRUTOR(インストゥルトール)
「指導者」
Corda Roxa(コルダ・ホーシャ=紫帯)

アメジストの紫。
私はこの段位にいます。
ブラジルに8回行き、合計で5年くらい滞在しながら修行しました。
カポエイラ歴17年でやっとたどり着いたのがこの帯です。
Corda Roxa-Marrom(コルダ・ホーシャ・イ・マホン=紫&茶帯)

PROFESSOR(プロフェソール)
「教授」
Corda Marrom(コルダ・マホン=茶帯)

カメレオンの茶。
Corda Marrom-Vermelha(コルダ・マホン・イ・ヴェルメーリャ=茶&赤帯)

MESTRANDO(メストランド)
Mestreの一個手前。
実はINSTRUTORあたりから和訳が難しくなってきます(笑)。
個人的なイメージでは、INSTRUTORらあたりから技術に深みと神々しさが出てきます(笑)。
Corda Vermelha(コルダ・ヴェルメーリャ=赤帯)

ルビーの赤。
私の師匠が今この位にいます。30年以上カポエイラに献身してやっとたどり着きました。
ABADÁ-Capoeiraの人間にとっては赤帯は雲の上の話。
並大抵の努力ではまず候補者にすら挙がりません。
MESTRE(メストリ)
師範、師匠、大師範、etc。
カポエイラの段位において、とにかく最上級のものがこれにあたります。
Corda Vermelha-Branca(コルダ・ヴェルメーリャ・イ・ブランカ=赤&白帯)

GRÃO MESTRE(グラォン・メストリ)
「最高師範」。
ABADÁ-Capoeiraには一人しかいません。
そう。創始者のGrão Mestre Camisa(Sr.José Tadeu Carneiro Cardoso)。

Corda Branca(白)

ダイヤモンドの白。
最高の帯が白帯というのは意外ですね。
じつはこれ、初心者の生成り色帯とは違い、ちゃんと白で染めます。
帯の制度、使う色、昇段基準はグループによって大きく違います。
なので、あるグループの青帯が他のグループの青帯と同等ではないし、
あるグループのINSTRUTORが他のグループのINSTRUTORと同じということもないのです。
しばしば、日本でカポエイラグループの方に「何帯なんですか?INSTRUTORですか?」と聞かれる度に、
なんとも答えようのない質問だなぁ、と困った気持ちに感じてしまうのです。
今日ザっと紹介した全17段位は、前半は最短でも1年に1段で上がっていきますが、
それ以降は上位の帯になればなるほど昇段は大変になります。
なんでもそうですよね。
剣道の8段も相当な難関と聞きます。
今日はブログをカラフルにしたかったので、帯の説明でした。
茹だる(うだる)ような暑さの夏が待ち遠しいです。
ではでは。
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