練習至上主義

  •   08, 2019 21:43
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ブラジルで毎日ヒィヒィ言いながら練習していた頃、
家にはテレビも無ければインターネットも無く、
ラジオが唯一世の中の情報をくれるものでした。

ケータイでLINEやWhatsApp, Facebook程度は見られるのですが、
一日100MBのプランだったので出来ることは最低限でした。

毎週末、隣町のDuque de Caxias(通称:カシーアス)市の
友達の家で英語の家庭教師をしていたので、
その時はそこのWi-fiを使って世の中の情報を得ていました。

ふとある時、十年以上前に見たきり二度と見ることの無かった
インターネットの某掲示板で、カポエイラについて語っているページを見つけました。


見てみました………
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昔となーーーーーーーーーんにも変わりませんね(笑)。
なんだか雲の上から遠い国を望遠鏡で見ている気分でした。

そこで見たものは十数年前と同じ。

おそらく格闘技を一度も必死で練習した事がない人によるカポエイラそのものに対する知ったかと批判。
特定のカポエイラグループについての知ったかと批判。

連日の練習でバックリ裂けた足の親指の付け根のズキズキを感じつつ(←カポエイラあるある)、
前日の練習で喰らったponteira(ポンテイラ=蹴り技の一種)で紫色になった脇腹をアイシングしながら、
不思議~な気持ちでパソコンの画面のそれを眺めていました。

「この人達、どこにたどり着きたいんだろう。」

ん~~~。
そんなことで舌と指の筋肉鍛えてないで練習しましょうよ。
ブラジルに気持ちを向けましょうよ。汗流しましょうよ。
もう少しCAPOEIRAに誠実になりましょうよ。

インターネット上で目にした噂話、陰口、そこには私の所属する団体についても書かれており、
事実と全く異なることがあたかも真実のように書かれていました(笑)。
単純にびっくりしましたよ。(笑)

ついこの前まで私が毎週のように顔を合わせてレッスンを受けていた大師匠達のことを、
自分の友達か知り合いかの様に話す匿名の人達。

もう謎です(笑)

あくまでこれは私が私に課して実行したものですが、ブラジルに住み、カポエイラを学ぶとはどういうことか。
それは技術面を磨くだけでなく、カポエイラを取り巻く社会に身を置いて一ブラジル人として生活する事で、
いろんな意味でカポエイラを理解する事です。

ブラジル人にとってはカポエイラはいわゆる「南国のエキゾチックな格闘技」ではありません。
ブラジルにおけるカポエイラの社会的な背景や、ブラジル国民の経済的な条件は日本のそれとは大きく違います。

ではそのブラジルでカポエイラをするブラジル人たちはどういうスタンスでカポエイラをするのか。
現地の人達と一緒の水を飲みながらそれを理解することが私のカポエイラの勉強でした。

カポエイラを修行するというのは具体的にどういうことか。
それは普段からの練習やワークショップに参加するだけではありません。

Mestre(メストレ=大師範)の色んな話を毎日のように聞いて、時に二人きりで話しをして質問をぶつけてみたり、
色んな地方の仲間と意見交換をしたり、
ブラジルの実際のカポエイリスタの生活に一日中同行して勉強させてもらったり、
最終的には実際に自分でもクラスを持ってみることです。

そうする事でやっと、自分が所属しているグループの技術・哲学を理解していきました。
今ここに書いたのはそれでも本当にほんの一部です。

さて、果たしてインターネットの世界で匿名を良い事に好き放題言っている人達がそういう事をしてきたでしょうか。

自分が頑張るべきことを頑張っている人は、周りの事なんてどうでも良いんです。
なぜならやるべき事、するべき努力が沢山あって、他に割く時間なんて無いんです。

今は若くても、明日はおじさん、明後日にはおじいさん、明々後日には灰です。笑
いや、冗談じゃなく。

暇があったら腹筋します。
腕立てします。
ジンガします。
ポルトガル語の文法書を読みます。
Berimbau(ベリンバウ=カポエイラに使う楽器)の練習をします。

カポエイラはキーボードでJOGOするものではないです。
カポエイラは動画サイトで学ぶものでもないです。

人から人へ教え伝えるもの。その為には人がその身体をその「場」へ持ってこなければ始まらないんです。
あとは無心で一生懸命gingaして、たくさん汗かいて、足の裏の皮のヒリヒリした痛みを感じて、筋肉痛を繰り返して、
師匠と仲間と一緒に学んでいくものです。

ひたすら練習に打ち込んで、決して終着点の無い修行をし続けているうちに上手く、強くなっているのだと思います。

その為にはいつもしっかり見てくれる「先生」と、いつも一緒にジンガしてくれる「仲間」が必要です。
先生の一種の「愛情」を感じながら練習していれば、他人のことなどどうでも良いはず。

人は家族がいるからこそ、外の世界で他人との関わり合いの中において自分が誰なのかを知ることが出来るんです。
帰る家があるからこそ、いくらでも遠出してそこで頑張ることが出来るんです。

インターネット上で匿名で根も葉もない事を言い散らすのは、家族とも他人とも絆を持たない引きこもりの人が
時々部屋の窓を開けて外に向かって奇声を発するのと同じです。
ご近所さんはただただビックリしますね。笑
そこで一生懸命働いていた電気工事士の人は、電信柱からその部屋の彼を見て「はぁ?」って思うでしょうね。笑

人が人に教わる場には、一種の親子関係があるんです。
そこで「先生は私を見てくれている」という感覚を得られないと、きっとその人の学びもそれほど実らないでしょう。
そしてそのうち、練習以外のことに興味を持ち始めるのでしょう。

練習以外にするべき事は無いのに。。。

そういった意味で、あなたには家庭や仕事場以外のファミリアがありますか?
パソコンももスマホもひとまず放っておいて、ファミリアを本気で探してみませんか?
何も考えないでみんなで一緒にジンガしましょうよ。
足の裏真っ黒にしてカポエイラしましょうよ。
本当に楽しいよ。

ashi kawa-min
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