アバダ・カポエイラ リオ州地方大会
- 04, 2019 00:45
- 0
- 0
今年もJogos do Interior - RJが開催されます。

リオ州のリオ市以外のアバダのカポエイリスタを対象にした大会。
個人的にはリオ市内の大会よりも好きです。
エネルギーや団結力の強さが本当にすばらしい。
大都市のリオ市には中々見られないあのエネルギー。
世界大会しか知らない人は、はっきり言って、損してるね(笑)
毎回すごいのはNova Iguaçu(ノヴァ・イグアスー)市の面子。

リオ市とはまた違うカポエイラをする。上手い!
リオ市に近いからか皆malandragem(マランドラージェン)がある。
ブラジルにはmalandragemという言葉があるが、
リオのmalandragemこそ本当の意味のmalandragemだと思う。
これはリオ市の人間にしか分からない術のようなもの。
リオ州に住んでいるからといってmalandragemを持っているとは限らない。
リ オ 市。
つづいて、Guapimirim(グァピミリン)市は山間ののどかな地域だけど超硬派・超武闘派のProfessor Douglãoがいて、その生徒達はやっぱり上手い。
Cachoeira de Macacu(カショエイラ・ヂ・マカク-)市はCEMB (アバダ・カポエイラ農園兼カポエイラ研究所)があるから小さい頃からMestre Camisaにカポエイラを習ってきたカポエイリスタが沢山いて、言うまでも無く上手い。
Angra dos Reis(アングラ・ドス・ヘイス)市はMestrando Arisco がいてその生徒達は昔から良いジョーゴをする。さらに人間として素朴で人懐っこい人が多いから大好き。
あとBarra Mansa(バハ・マンサ)市はMestrando Pretinhoがいて、ここの面子のジョーゴは自由でのびのびとしているのに同時に荒々しい。Pretinhoは技術面でも精神面でもどういう指導をしているのかとても興味があるし、尊敬する。
他にも
Miguel Pereira
Volta Redonda
Paty do Alferes, Três Rios
Vassouras
Miguel Pereira
Paracambi,
Magé,
Mendes,
Itaguaí,
Itaboraí,
São Gonçalo,
Niteroi,
Macaé,
Duque de Caxias,
Belford Roxo,
Mesquita,
Nilópolis,
Paraty
etc などなど、参加する市町村は沢山ある。
面白いのは、どの地域のメンバーもスタイルが違うのに、どれもみなアバダ・カポエイラのカポエイラをする。
根底にある技やその使い方、ジョーゴに対する認識が共通しているから。あと何より、アバダ・カポエイラの基礎の練習をきっちりと例外なくやってきているからだ。
カポエイラの流派やスタイルを確立しても、そのせいで皆が皆同じ動きをするロボットカポエイラになってしまう事はない。
ジンガは指紋と同じ。同じものは二つと無い。
ジンガが違えばジョーゴも違う。
教える先生が違えば、ジョーゴの特徴も違ってくる。
同じアバダでも、ブラジルの州によってもスタイルが違う。
例えばマラニャオン州とパラー州とバイーア州とセルジッペ州とゴイアス州とミナスジェライス州とパラナ州のジョーゴは違うし、サンパウロ州とリオ州のジョーゴは違う。リオと同じで、サンパウロ市とその他のサンパウロ州の地方都市のジョーゴは大きく違う。
だから自分はこのグループが好きだ。
ただそれが実現するには、しっかりと理論に基づいた技そして哲学をキッチリと教え広める体制が無ければいけない。
でないと、色々なものがなんとなくになり、教わる相手や教える相手を選ばずにグダグダになり、結果カポエイラ全体が原形をとどめない別のものになっていくのだと思う。
そしてこれは何もカポエイラに限ったことではない。
全ての伝統にいえることだ。
伝統を守っていると謳っている当人が実は「形」を猿真似しているだけで、逆に、常に進化を続けている人ほど伝統の形とその動きひとつひとつの意味を真に理解して、いつまでも大切にしているという事がある。
目で見える「形」に実際に込められた意味つまり「エッセンス」が理解できずに形だけを後世に残そうとすると、それは畢竟、張りぼてにしかならない。
そしてそれぞれがそのエッセンスではなく「形」のみにこだわり、それ自体に自らの存在意義を見出すようになると、それぞれが対立しあい全体が衰退する。
日本の仏教衰退も同じことが言えると思う。
仏教国はチベット、中国、インド、ベトナム、日本などアジアに沢山ある。日本国内の宗派だけでも浄土宗、曹洞宗、律宗、時宗、など沢山ある。
しかし、国や宗派に関わらず仏教の大切な教えというものはきっとたった一つで、本来それはエッセンスとしてすべてに共通して残っているはずだ。
でも時代の流れとともに教えが廃れて、エッセンスは忘れ去られて「形」だけが残った。
より沢山の人に教えを説くためにそれぞれの時代に合った方便をもって成立していった各宗派、しかしその後継者達がのちに「方便」を武器として持ち変えて互いの宗派を否定し始めた。だから日本の仏教は衰退して、その後も時代に翻弄されて、これほどまでのお葬式仏教になったのだと思う。
とにかく今回はリオ地方都市大会!
みんな頑張れ!
会場は自分が縁があるDuque de Caxias(ドゥキ・ヂ・カシーアス)市。
主催は兄弟子のInstrutor Chacal(シャカウ=ジャッカル)。
Caxias市からは多分息子のChacalzinho(シャカウズィーニョ=子ジャッカル)がでるのかな。
頑張れChacalzinho! 頑張れCharles(シャルレス=本名)!
Vai ABADÁ-Capoeira!
Vai DC!
⇒ 都内各地でカポエイラクラスをしております。詳しくはこちら。

リオ州のリオ市以外のアバダのカポエイリスタを対象にした大会。
個人的にはリオ市内の大会よりも好きです。
エネルギーや団結力の強さが本当にすばらしい。
大都市のリオ市には中々見られないあのエネルギー。
世界大会しか知らない人は、はっきり言って、損してるね(笑)
毎回すごいのはNova Iguaçu(ノヴァ・イグアスー)市の面子。

リオ市とはまた違うカポエイラをする。上手い!
リオ市に近いからか皆malandragem(マランドラージェン)がある。
ブラジルにはmalandragemという言葉があるが、
リオのmalandragemこそ本当の意味のmalandragemだと思う。
これはリオ市の人間にしか分からない術のようなもの。
リオ州に住んでいるからといってmalandragemを持っているとは限らない。
リ オ 市。
つづいて、Guapimirim(グァピミリン)市は山間ののどかな地域だけど超硬派・超武闘派のProfessor Douglãoがいて、その生徒達はやっぱり上手い。
Cachoeira de Macacu(カショエイラ・ヂ・マカク-)市はCEMB (アバダ・カポエイラ農園兼カポエイラ研究所)があるから小さい頃からMestre Camisaにカポエイラを習ってきたカポエイリスタが沢山いて、言うまでも無く上手い。
Angra dos Reis(アングラ・ドス・ヘイス)市はMestrando Arisco がいてその生徒達は昔から良いジョーゴをする。さらに人間として素朴で人懐っこい人が多いから大好き。
あとBarra Mansa(バハ・マンサ)市はMestrando Pretinhoがいて、ここの面子のジョーゴは自由でのびのびとしているのに同時に荒々しい。Pretinhoは技術面でも精神面でもどういう指導をしているのかとても興味があるし、尊敬する。
他にも
Miguel Pereira
Volta Redonda
Paty do Alferes, Três Rios
Vassouras
Miguel Pereira
Paracambi,
Magé,
Mendes,
Itaguaí,
Itaboraí,
São Gonçalo,
Niteroi,
Macaé,
Duque de Caxias,
Belford Roxo,
Mesquita,
Nilópolis,
Paraty
etc などなど、参加する市町村は沢山ある。
面白いのは、どの地域のメンバーもスタイルが違うのに、どれもみなアバダ・カポエイラのカポエイラをする。
根底にある技やその使い方、ジョーゴに対する認識が共通しているから。あと何より、アバダ・カポエイラの基礎の練習をきっちりと例外なくやってきているからだ。
カポエイラの流派やスタイルを確立しても、そのせいで皆が皆同じ動きをするロボットカポエイラになってしまう事はない。
ジンガは指紋と同じ。同じものは二つと無い。
ジンガが違えばジョーゴも違う。
教える先生が違えば、ジョーゴの特徴も違ってくる。
同じアバダでも、ブラジルの州によってもスタイルが違う。
例えばマラニャオン州とパラー州とバイーア州とセルジッペ州とゴイアス州とミナスジェライス州とパラナ州のジョーゴは違うし、サンパウロ州とリオ州のジョーゴは違う。リオと同じで、サンパウロ市とその他のサンパウロ州の地方都市のジョーゴは大きく違う。
だから自分はこのグループが好きだ。
(注意:夜中の1時に書いています。もう寝たほうが良い時間帯。意識が一度宇宙に飛び、そこからブラジル、ネパール、京都に飛びます。堅い話が始まります。要覚悟。↓↓↓↓↓)
ただそれが実現するには、しっかりと理論に基づいた技そして哲学をキッチリと教え広める体制が無ければいけない。
でないと、色々なものがなんとなくになり、教わる相手や教える相手を選ばずにグダグダになり、結果カポエイラ全体が原形をとどめない別のものになっていくのだと思う。
そしてこれは何もカポエイラに限ったことではない。
全ての伝統にいえることだ。
伝統を守っていると謳っている当人が実は「形」を猿真似しているだけで、逆に、常に進化を続けている人ほど伝統の形とその動きひとつひとつの意味を真に理解して、いつまでも大切にしているという事がある。
目で見える「形」に実際に込められた意味つまり「エッセンス」が理解できずに形だけを後世に残そうとすると、それは畢竟、張りぼてにしかならない。
そしてそれぞれがそのエッセンスではなく「形」のみにこだわり、それ自体に自らの存在意義を見出すようになると、それぞれが対立しあい全体が衰退する。
日本の仏教衰退も同じことが言えると思う。
仏教国はチベット、中国、インド、ベトナム、日本などアジアに沢山ある。日本国内の宗派だけでも浄土宗、曹洞宗、律宗、時宗、など沢山ある。
しかし、国や宗派に関わらず仏教の大切な教えというものはきっとたった一つで、本来それはエッセンスとしてすべてに共通して残っているはずだ。
でも時代の流れとともに教えが廃れて、エッセンスは忘れ去られて「形」だけが残った。
より沢山の人に教えを説くためにそれぞれの時代に合った方便をもって成立していった各宗派、しかしその後継者達がのちに「方便」を武器として持ち変えて互いの宗派を否定し始めた。だから日本の仏教は衰退して、その後も時代に翻弄されて、これほどまでのお葬式仏教になったのだと思う。
(宇宙から戻ってきました。)
とにかく今回はリオ地方都市大会!
みんな頑張れ!
会場は自分が縁があるDuque de Caxias(ドゥキ・ヂ・カシーアス)市。
主催は兄弟子のInstrutor Chacal(シャカウ=ジャッカル)。
Caxias市からは多分息子のChacalzinho(シャカウズィーニョ=子ジャッカル)がでるのかな。
頑張れChacalzinho! 頑張れCharles(シャルレス=本名)!
Vai ABADÁ-Capoeira!
Vai DC!
- 関連記事
-
- カポエイリスタ紹介 (2019/05/27)
- カポエイラをするとどうなる?(2) 後編 (2019/05/25)
- カポエイラをするとどうなる?(2) 前編 (2019/05/20)
- カポエイラをするとどうなる?(1) (2019/05/18)
- もう一人の自分(2) (2019/05/15)
- もう一人の自分(1) (2019/05/13)
- 練習至上主義 (2019/05/08)
- アバダ・カポエイラ リオ州地方大会 (2019/05/04)
- 筋肉は美徳 (2019/05/01)
- カポエイラと音楽(2) (2019/04/26)
- 他グループから移籍 (2019/04/25)
- FAMÍLIA~ファミリア~ (2019/04/21)
- カポエイラは強いの? (2019/04/18)
- 先生を信じること。 (2019/04/15)
- カポエイラは逆立ちで闘う? (2019/04/12)
⇒ 都内各地でカポエイラクラスをしております。詳しくはこちら。