想像力

よくあることだけど、ここ最近で連続して起こってイラッとしてきたので備忘録。
数日前に行ったRocha Mirandaのチャリンコ修理屋も相当だったけど、それ書くと長くなりすぎるからまた今度。
友達の家にいたらその知り合いの女の子が来た（8才くらい）。可愛らしい。お行儀が良い。もちろん、この珍しいアジア系に人見知り。滞在中一切俺の目を見ることはなかった。
友達「彼は湖太郎だよ。会ったことあるかい？」
少女「ううん。中国人か日本人か韓国人かすら分からない。」（見た目で国名を当てられる人に俺は会ったことがない。）
友達「日本人だよ。」
少女「中国人、日本人、韓国人、どれもみんな同じ！」
俺　「　(# ﾟДﾟ)　……　(｀´）」
「同じに見える」や「似ている」ではなくて「同じだよ。」と言う自信はどこから来るのか。それを本人の目の前で言う神経は直径何ミリで何色なのか。笑
実際のところ、この子は大人が言っていることを、よく意味もわからず繰り返しているだけ。
問題は大人もこれと同じことをするということ。この場合、その大人は頭がおかしいとしか思えない。
馬鹿の一つ覚えみたいに「日中韓が全部おんなじ」というのなら、それ以外は見分けがつくのかな？
リベリアとエチオピアとソマリアと東チモールの黒人系の人がいたら、全部の国を言い当てられるのかな？
じゃあもっとポピュラーな国でも良い。フランスとイギリスとイタリアとルーマニアとスペインとアメリカとオランダとドイツの白人系の人達。
まあ、言い当てられないだろうね。でもその場合「あんた達顔が全部同じなんだよ。国も同じようなもん。」と本人の顔に直接言えるのかな？言わないだろうね。
じゃあ何を持ってして、この上ない無礼を日中韓人に対しては出来ると思うのか。
皆がやってるからでしょ。

それを言われた目の前の東洋人のパンツの中に38口径が入っていない確信がどこにあるのか。（蛇頭が一応進出しているブラジルではあり得なくはない話）

実際はそんなことまで想像はできていないのだ。想像力がある人間なら、そもそもこういう無礼を働かない。
自分が生まれ育って誇りを持っている故郷の存在そのものを否定される気持ち。現在の自分の存在を否定される気持ち。それは自分を産んでくれた親や、これまで関わってきた友達などの恩人をも否定されているのと同じだ。誰もがみんな色んなものを背負って異土で藻掻いているんだ。　by 室生犀星



あの少女に罪はない、 現時点では。
なぜなら躾や教育は良くも悪くも上の世代から押し付けられるものだから。
「現時点では」と言った。なぜならある年齢までは躾を言い訳にできるけれど、そこからさきは自分の責任。
果たして彼女が成長する過程で立ち止まって自分の思考や行動に疑問を持つことがあるだろうか。

多分無いね。それには環境が作用するから。

「皆がやってるから　笑」

「実際アイツらの顔は全部同じだし　笑」