東京始動

  •   01, 2019 12:52
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はじめまして。
Checkmat Tokyo道場のカポエイラクラス講師 鈴木湖太郎(スズキコタロウ)と申します。

某Nリマ区のDシダという地区出身の35歳男子です。

カポエイラ修行のために行き数年住んだリオデジャネイロからつい最近帰ってきました。


皆さんカポエイラをご存知ですか?
昔に比べたら、知名度は上がってきていると思いますが、まだご存知じゃない方のために少し説明を。
カポエイラは16世紀にポルトガル人たちによりアフリカ大陸から連れてこられた黒人奴隷たちの間でその原型が出来上がっていったとされる格闘技です。
母なる大地アフリカから遥か遠いピンドラーマの地(現ブラジル)で生まれたカポエイラはその多彩な足技と、闘う最中に生演奏される楽器、歌の合唱、そしてそれを更に盛り立てる手拍子を大きな特徴としています。
そのほかにもアフリカ系ブラジル人特有の捉えどころの無いしなやかな身のこなしや、その自由な発想による攻撃、戦いの最中にタイミング良く繰り出す「華やかな技」も重要な特徴です。

楽器のリズムや歌われる歌の詞、又は闘う二人の気分によって、そののスタイルつまりプロトコルが変わります。
美しいjogo(ジョーゴ=組み手)を二人で作り上げていくこともあれば、とにかく相手の隙を狙ってアグレッシブに攻めあうこともあり、他にもいろいろなプロトコルがあります。
攻撃を急所に当ててノックアウトするのが絶対的な目的ではなく、一本取れるような場面でもあえて寸止めをし、
その時に苦し紛れになって何らかの反応をした相手をさらに追い詰めていく、いわば頭脳と体を使った戦略ゲームなのです。

ブラジルではしばしばチェスに例えられます。日本で言ったら詰め将棋でしょうか 笑。

ゲームとしてのカポエイラがあり、格闘技としてのカポエイラがあります。
上級生になってから徐々に格闘技の要素を学び始めます。使う必要は無くてもその刀をいつも研いでおく必要があるのです。
面白いのはゲームとして練習をつむ中でいつの間にか格闘技としてのカポエイラの闘い方が
ある程度 身に付いてくるということなのです。
ゲームのつもりで頭脳と感性を使うことで、
他の格闘技とは一味も二味も違った発想力や身のこなし、そして一種の余裕のようなものが自然と身に付くのです。

どうですか。

とてもユニークですよね?

私はカポエイラの前は実戦派テコンドーをしていました。そして当時すでに兄が始めていたカポエイラを馬鹿にしていました(笑)
兄に半ば無理やり連れて行かれた一回目の練習で目からうろこが落ちました。それ以降は日に日にカポエイラの奥深さに惹かれていきました。


なぜカポエイラが奥深いか、それを話し始めると長くなるので、今後こちらのブログでゆっくり書いていこうと思います。
でもその要素の一つを少しだけお話します。

私はリオデジャネイロという経済破綻し、治安も最悪の街の郊外で暮らしながら、ブラジル人とブラジル社会から沢山のものを学びました。ブラジル人たちは難問が目の前に現われた状況でも、その柔軟な思考としぶとい精神で必ずその場を切り抜けるという、すばらしい精神性を持っています。

強いはいつかポッキリ折れますが、細い若竹はどんな風に吹かれても決して折れません
礼儀・秩序・建前を重んじる、どこか鋼を思わせる現代の日本社会に、ブラジルの青竹のしなやかさが必要なのです。逆に言えば、その青竹のしなやかさを身につけた人はカポエイラにおいてもその他のどの分野においても、一段上の働きをするようになるはずです。

18歳ではじめたカポエイラもかれこれ17年。その奥深さに触れてからは、カポエイラを人に教えるよりは只ひたすらブラジルへの渡航し、半年滞在しながらカポエイラの修行とブラジル文化の勉強をしては、日本に戻り働きながら練習をして、またブラジルへ長期で行くという人生を送ってきました。
我が道の探求はこれからも続くどころか更に盛んに行くつもりですが、そろそろ私が見てきたものを他に必要としている沢山の人に共有する時かと思います。

私が日本でカポエイラをどのように教えていきたいか、それは私が修行して来たリオデジャネイロの道場の雰囲気と練習内容をそのまま東京でも再現して、その場所に一つのブラジルを、もっと言えばリオデジャネイロを作ることです。
そして、私が日本でカポエイラを教えることで何をしたいか、それはブラジルのしなる竹の精神をカポエイラを通して日本人に伝えることで、良い意味で変種の日本人を作り出していくことです。その課程で生徒さんがおのおのにブラジルを遠望するようになってくれれば、私はいくらでもその先の道案内をします。私の段位は紫帯で、11段目にあたります。本拠地のリオデジャネイロで修行して、他のブラジル人たちと同じ扱いで厳しい基準をくぐって、17年目にして去年やっと授かりました。私の団体では紫帯以上はINSTRUTOR(インストゥルトール)という肩書きになります。ポルトガル語でinstruir(=インストゥルイール)する人
という意味で、訳は「人を導く人・教える人」です。おそらく私が出来る事はそういうことだと思います。

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次のブログでは、「闘う」という言葉の意味について書こうと思います。

今日はひとまずこんな感じで。
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