ブラジル日記第一弾◆レポート 「中間研修合宿に参加して」

  •   30, 2005 09:26
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9月 B1レポート
25期 鈴木湖太郎
「中間研修合宿に参加して」

 中間合宿では色々と考えさせられた。全体を通してかなり気分が
落ちていたと思う。合宿の前日まではみんなと何を話そうか考えながら
ワクワクしていたのに、いざサンパウロで再会してみると何を話したら良いのかわからない。
みんなの充実した生活の話を聞いていると自分の5ヶ月がとてもロスの
多い時間だったように思えて、それだけに自分の口から出る言葉もなんだか嘘のように聞こえたし、みんなの話も思ったよりは聞けていなかったと思う。五ヶ月前より成長していない気がした。

 職場で仕事がない人は自分だけではない。でも彼らは状況を
変えるために何かしら働きかけている。自分も最初はそうだった。
ここリオの研修先に来た当初は仕事がなくて時間だけがむなしく過ぎて
いく日々に物凄くイラついていた。なんとか仕事を見つけようとした。

でも、仕事がないときは

「ありがとう。でも今は仕事はないわ、スズキ。」

いつもこのパターンで終わってしまった。そのうち仕事がない日が
当たり前になって、仕事があるかどうか聞くこと自体無駄なように感じて
くるようになった。(実際、今現在も仕事はない。職場の人達にもやることがないくらいだ。)

そんな中、事務局通信で
「仕事があるからって安心していませんか?」
「仕事がないからって自分を過小評価していませんか?」

というメッセージを見た。正直、気持ちがすごく楽になった。
ただ、やはり時間が経つにつれて、椅子に座って、カポエラの練習時間まで
無駄にネットサーフィンをしたり、コーヒーを飲みに行ったりするのが研修なのか??という気持ちが胸の中に再び起こった。
そう思いつつも、自分の中であきらめていたというか、割り切っていた部分もある。

「研修先では『保護』をする形で、残りの時間で好きなことをさせる」
というのが自分の研修先の考えなのか。そう考えてもいた。

5ヶ月間、ずっと頭と心が混沌としていた。正直、今もどっちなのかわからない。
 カポエラを本気でやりに来たのは確かだ。しかし、カポエラだけを
しに来たんじゃない。観光ビザで6ヶ月間カポエラをしに来る人とは違う。
その違いをつけたかった。その人らを別に軽蔑しているわけではない。
ただ、自分があえてニッパクで来た理由を生活の中に見つけたかった。
そして、その違いがまだあまりない事を中間合宿で思い知らされた。
自分はカポエラをしに息巻いてブラジルへやって来た。でも、ここで怪我を
して、カポエラは思ったより出来ていない。大して上手くなっていない気がする。まだ、ニッパクの人達や、日本の仲間、家族の期待に応えられていない。これに関しては、これからも地道に焦らずやるしかない。


それと、もう一つ、みんなとの違いを感じたことがある。
自分は自分の存在を周りにアピールする力に欠けているという事だ。
まわりは

「湖太郎はいつも、肩の力が抜けていて落ち着いている感じがして凄い。」

と言ってくれるが、わかる人はわかっているはずだ。実際はそうではなく、
自分を外にアピールする力に乏しい、閉じた人間なのだ。
臆病なのかもしれない。自分は自分に自身を持てているのか?
自分からカポエラを取ったら何も残らないんじゃないか?
もし、そうだったとしたら、なんて恐ろしいんだろう。
これは、なんとしてもブラジルにいる間に変えなければならない。
こればかりは。

もっと人と触れ合おう。由実子(アマゾン研修中の同期)も言っていた
けれど、自分も人との信頼関係を作ることの難しさに、少し諦めているところがあった。けれどもう少しがんばってみよう。そしてそこで出来た
小さな出会いを深くして行こう。
人と触れ合う機会を前以上に作れなきゃ、俺はこの先変わらない。
職場の人達とこれまで以上に話をするのもひとつの手だ。
それが水道公社での俺の研修だ。この考えが正しいかどうかは知らない。でも、今はこう考えている。


-この先の半年のキーワード-
・前へ前へ
・開いた心
・人と出会える喜び
・俺はここだ!

事務局の皆さん、すみません。
訳が分からないかも知れませんけど、自分なりに悩みあがいた結果出した考えです。ひかないで、、、、
    こたろう




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※ちなみに自分はこの後、大学の図書館での仕事をもらうことになります。
とりあえず忙しくなれたわけです。
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