ブラジル日記第一弾◆2005年9月9日(金)曇り

  •   09, 2005 13:16
  •  0
  •  0
今日、研修先の掃除のおばちゃんであるMaria Helenaが元気がなかった。
狭い廊下の突き当たりにある小窓から光が差し込むところに彼女はいつもいて、
そこにコーヒーを作っておいてくれる。皆は時々そこにコーヒーを飲みにきて、雑談をしてはデスクに帰っていく。
いつも通り「パンを食べなさい」といってパンをくれたのだが、今日はなんだかすごくイライラムードだった。

そして口を開いた。
”Tou pensando da minha vida. Monte de coisa ruim na cabeça.”
(人生について考えていたのよ。嫌なことで頭の中がいっぱい。)

言いながら、だんだんと泣き声になってきて、目から涙がこぼれた。


俺は何が起きたのかを詳しく聞いてよいのかもわからず、自分がそこにいた方が良いのかわからず、一人にさせたほうが良いのかもわからず、ただ手の上のフランスパンとコーヒーを見つめるしかできなかった。パンが急に固くてまずい塊になった。

夜のHumaitá(本部道場)での練習にはAtibáiaから来ている同期の研修生の潤を連れて行った。
今日の練習は、一日を通してパンを3つしか食べていない自分には死ぬほどキツかった。

夜、フェスタノルデスチーナ(※1)に行った。そこで待ち合わせしたカポエラ仲間とは会えなかった。
潤と飲んでいるとParaiba出身の見知らぬ奴が寄ってきて色々と連れ回された。
しかも勝手に女(決して美人ではない)をこっちのテーブルに呼んで、
一晩共にさせようとする。なんて迷惑な奴だ。
潤も怒っていた。

Baile Funk(※2)のフロアで踊っていた女の子はかわいい上にダンスがめちゃくちゃセクシーかった。
潤も俺もアピールされた。きっとからかわれていたんだろう。

例のParaiba男は、うちらが朝になって帰ろうとするとR$5よこせと言ってきた。

「は?なんで?意味わかんないんだけど。」
と言うと、

「マジで言ってんだ!お前らは友達だから攻撃はしたくない。」
と言い出した。

それでもあげるつもりはなかったが、潤が「面倒くさいから」ということでR$4渡して帰った。

そういえばある女がそいつのことを“71(セッチウン)”と呼んでいた。あとでそれがどういう意味かわかった。多分、そこで有名な奴なんだろう。

※71(セッチウン)とは「うそつき」のこと。 たしか、ブラジル憲法で171条が詐欺罪だったきがする。
関連記事
レッスン場所と日時をチェック!
⇒ 都内各地でカポエイラクラスをしております。詳しくはこちら

0 Comment

Post a comment